ハエたたきの哲学

はじめに

 

 ハエたたきがなぜ”ハエ”たたきであるのか、例えば、ハエたたきは、ハエをたたくだけでなく、クモや、ゴキブリであったり、一般家庭に現れるようなの虫を駆逐する際にも用いられるだろう。なのならば、広義的に、”むし”たたきであったり、ハエでなくても、クモたたき、ゴキブリたたき、など、他の生物の名称のものがあってもいいのではなかろうか。

 

形状からみるハエたたき

それでは、ハエたたきを”ハエ”たたき足らしめているものは、”ハエ”を駆逐するために生まれたからなのだろうか、それとも、ハエを含む”一般家庭に現れるような虫”をたたき、駆逐する、ナニかとして生まれた結果、ハエをたたくことに最も適しているが故にそう呼ばれるようになったのか、我々(一人)はその形状から推測することにしてみた。

 

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 まず、上部分についているハエや、その他の虫をたたく部分である網、そして特徴的なのが、腕の長さの半分以上はあるであろう棒の部分である、網の大きさは粗め、昔、祖父母のうちにあったのを思い浮かべる限り、そこそこ柔軟であることが多くて、あまり硬く、芯がしっかりしているという印象はない、つまりは、このハエたたきを振ったときにしなるのである。あまり物理学などのについての知見がないので、感覚的な考察となってしまうのだが、この事実からは、例えばムチのような、作用する点(虫をたたく網)の速度をだし、かつある程度の力を網の部分に集中させるために開発された形状であるのではないだろうかという推測ができる。仮に、先端の網の部分が大きく、棒の部分の持ち手が手で持てるギリギリほどの大きさだった場合、あまりそれがしなることはなく、かつせっかくハエをたたくために込められた殺意、もとい力が、大きな面積を占める網の部分に分散されてしまう可能性がある。これは、そこそこ耐久力、及び、生命力を有する”むし”に対して、確かに命中率は上がるかもしれないが一発で仕留められない可能性が出てくるのは、とてもまずい、長期戦になったらまず、体力ではかなわないし、ドヒドイデ並みの生命力を有する彼らは、即座に持ち直してしまうのだ。逆に網目の部分がこれより小さければ、こだわりスカーフをもったカプ・コケコ並みに素早くちょこまかした彼らには到底命中しないだろう。ハエたたきのこの形状は、一般的な筋力、及び、動体視力を持つヒトが使用することを想定した場合、むし、それこそ、ハエのような素早く、生命力のつよい生物をたたくうえでとても適切なフォルムなのだと思える。この洗練されたデザイン、†聖剣†と呼ぶに相応しいのではなかろうか。これはわれわれにも抜くことが許されたエクスカリバーなのだ。

 ごほん...論点がずれてしまった。

 そう、当記事はハエたたきの形状を讃えるものではなく、ハエたたきが”ハエ”たたきである所以についての考察なのである。

 我々(ぼっち)がこの洗練されたデザインから察するに、ハエたたきの形状は少なくとも他の用途で作られ、結果として、ハエをたたく道具となったとは考えづらい。ハエを叩くために開発されたと聞いても特に違和感はない程度である。しかし、この形状は他の虫を駆逐するためにも存在できる形状であると言えなくもない。

商業の観点からみるハエたたき

 

 それでは、この商品を”売る”という視点から考えてみたときにどうだろうか。

すこしずれた論展開となるが、例えば、この商品が、”チョウ”たたきであった場合どうだろうか、個人的には、チョウはたたく対象となり得ない。どちらかといえば愛でる対象である。よって、需要がなく、たとえそのチョウたたきがハエをたたくためにも存在できるとしても、その用途に気づくに至らない、至るまで普及しないというのがしょうじきなところである。

 このことからいえるのは、”ハエ”がたたく対象、たたきたい対象であるがゆえにこの商品は成り立ち、普及しているということである。つまり現代社会における、オタクなのだ。我々は叩く対象として存在しており、”陽キャパリピ”という商品を成り立たせるためあるのだハエはオタク。はい、タイトル回収終わり。

 

結論(投げやり)

はい、本当はもっとハエたたきについて、多角的に考察を進めたかったのですが、あなたがテスト期間におこなった不適切な時間の使い方ランキングがあったら、間違いなく10進数で両手を使っても片手に収まるくらいには無駄な時間なので、ここらへんで投げやり、というより、なげハエたたきに論を締めくくるとする。

 ハエたたきが、”ハエ”たたき足りえる所以はハエの圧倒的鬱陶しさであり、かつ、それがどの家庭にもそれなりに存在しうるからである。ハエという存在が一番身近で、ブンブンと煩わしい音を放ち、それが一般的な考えとして多くの家庭が認知しているからである。つまり、”ハエ”という存在が”たたく”対象として最も広く認知され、適切な対象であったからこれはハエたたきと呼ばれているのだ。そう考えるとそれが”むし”たたきなどというあいまいなものでなく”ハエ”たたきであるということに意味があると言えるだろう。

 

あとがき

 このブログは、「ハエたたき」という題材でひよぽけの とろ@toro_hiyo とおもいつきでRTA(嘲笑)という形ではてなブログに投稿しよう。という趣旨の元作成されたんものです。もしよかったら彼のブログも見てみてください。ぶっちゃっけしんやにやっているので、テンションも文章も崩壊してますが、それなりに楽しかったので、また機運があったらやるとおもいます。それでは、読んでくださってありがとうございました。